ご存知ですか?「イラーム」産

2007.07.21 #絨毯・キリム

週1?ブログなのでひと月に4~5回だから…続けてのアップでつじつま合わせです!!!

イラームって産地聞いたことありますか?イランの西部の端っこの方、イラクとの国境まで50キロそこそこってところです。産地としてはマイナーなことは確か。しかしこんな絨毯もある、というかあったのです。
一見するとプロでもカシャーンと判断するでしょう。横糸もブルーだしデザインもオーソドックスなカシャーンによくあるタイプです。縦糸はシルクですがカシャーンにもコットンではなくシルクを使ったものもあるし…

しかしこれがホントにいい絨毯。

結び     …………丁寧、きれい
素材     …………コルクウールに近い
染め、発色  …………ほぼ草木染めと思われます
曲がり、ひずみ…………ありません(99%ね)
制作     …………I.C.C. イラン・カーペット・カンパニー

このサブボーダーに使われている黄色っぽい色、カシュガイの良いものによく使われてるのと一緒ですが年数を重ねるとゴールドがかった何とも言えないいい色になっていくんです。
そしてメインボーダーやメダリオン部に使われている赤。現在のイスファハンの赤ではなく、50年くらい前の草木染めのイスファハンの赤、少し朱色がかった感じが素晴らしい。カシャーンの赤とも違います。

この絨毯、未使用ですが出来立てではありません。何年前の制作かは不明です。そんなに古くはないのは確かなんですが…。いわゆるアンティークに育つ絨毯です.
手に入れた方が踏みしめ、それによって結びのテンションがより一層整い、摩擦による艶が少しずつ出てきて、時間の経過によって微妙な退色が色により深みを与え…

え~っ!営業トークに聞こえましたか?

でもこのようなトークができる絨毯は生産量全体のほんの僅かしか存在しません。ペルシャ絨毯全般に言えることではないのです。また価格に連動していないのも確かです。つまり値段はお高~いのにアンティークに成り得ないものが、かなりあるということです。
逆にそこそこの値段でもこのように立派なアンティークに育つ絨毯もあるのです。

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