見せるべきか?隠すべきか?

 

 

シェイクスピアの「生きるべきか、死ぬべきか」ではないのですが…

入荷の度に悩む事は…
レアで美しく素晴らしい絨毯たちを展示すべきか?という事。

もし、私の店が普通のペルシャ絨毯屋であれば
そんな絨毯たちが手に入ったら迷わず隠すでしょうね。

だって邪魔ですよ、美しい絨毯は。
普通のペルシャ絨毯を霞ませてしまいますから…

でも今回もティーズは見せてます!

ほんとに見せたがりです!

そんなに見せていいのか~っ?

じゃあ、どんな見せまくってる展示なのか
ざっくりと画像でご案内しましょう。

 

 

はい、いらっしゃいませ。入り口です。

 

 

 

 

 

左側のウインドウ。

 

今回入荷したカシュガイですよ~っ!
細かいですよ~っ!

1平方センチあたり10×9ノット。
当然、近作ではないです。
ホントに昔は良い仕事してるものがありました。
足掛け3年くらいかかったんじゃないですかね。。。

 

 

隠しとけよっ!って絨毯です。

 

 

右横のネイビーベースの細長い絨毯はビジャー。
これも画像では絶対伝わらない素晴らしい色合い。
溜息ものです。
重さも半端ない。ムッチムチです。

どれだけ叩き込んで作ってるねん!

 

 

 

 

店内右側の壁面。

 

これは今回の入荷分の展示ではないですが絶妙のセレクト
そしてセンス抜群。(自画自賛)

 

 

 

これも今回のではないですが
ナイン・ババジャマリとイスファハン・セラフィアン。

画像では全然色合い風合いは出てないです。。。

 

 

 

 

 

 

ではでは、向かい側のブースに…

右側ウインドウにはセイエド・ヘンディを展示しちゃいました。

革命前のイラン・ナショナル銀行(日本では日銀にあたる)に勤めながら
自らの絨毯をプロデュース。前回のブログでも紹介しましたね。
巻いて置いておこうか、とも思いましたが…

結局はこの通り、ウインドウに…

これを見て、当店の顧客の方がこんな感想を言われていました。

「この絨毯、浮世絵に例えると歌麿の描く美人ではなく
鳥文斎栄之の描く美人ですね。」と…

江戸時代後期の浮世絵師、旗本。
武家出身の浮世絵師らしく、清楚で慎ましやかな全身美人画で人気を博した。(ウイキペディアより)

私は浮世絵には詳しくないですが、ググってみるとわかる気がします。

 

 

 

左のウインドウ、これは今回の入荷ではないですがケルマンラバー。

 

 

 

 

ブースに入っていくと…

 

 

右手にスポットライトを当てずに、
目立たぬように、

今回入荷の100年以上前に制作されたケルマンラバー。
こんなに露出させていいんですかね?

で、

 

奥から見ると…

 

止めときゃいいのに壁の左側の絨毯。
これまた100年以上前に制作されたカシャーン・シルク。

 

見せ過ぎ、見せ過ぎ。

 

ついでにぐるっと。。。

普通のペルシャ絨毯や遊牧民の絨毯に見飽きた方には、一見の価値ありです。

 

もちろん、普通のペルシャ絨毯や遊牧民の絨毯を知らない方も是非。(遠回りをしないで済みます、笑)

Leave a Comment

入力エリアすべてが必須項目です。
メールアドレスが公開されることはありません。

内容をご確認の上、送信してください。

CAPTCHA


年別一覧