セラフィアンでザロニムでpart2 その1
4年弱の時を経て
「セラフィアンでザロニムで…」(旧記事はコチラ)part2 その1
(長くなるかもなので…) です。
数日前のこと。
「セラフィアンのザロニムサイズが欲しいのですが…」
という、ご相談みたいな感じの電話を受けました。
お話を聞いて、その方(男性)の真剣にペルシャ絨毯のイイモノが1枚欲しい
手に入れたいという気持ちが伝わってきました。
その中の会話で「新しいものを手に入れて仕上げるのと
ヴィンテージを買うのとではどちらがいいと思われますか?」
という質問がありました。
難問ですね…。
現在、店頭にあるザロニム2枚を広げて考え込んでしまいました。
40年くらい前の製作かな?コルクウールが気持ちいい1枚。
こっちは新しいもの。
モハマッド・キャリーム・セラフィアンの近作です。
どちらも綺麗で上品。
↑時間の経過による退色スピードの差による色斑、ややこしいですね。
いわゆるアブラッシュというものがフィールド部分のブルーに
とても美しく出ています。
これが古い絨毯に味わいを与える重要なファクターの一つです。
↑新しくクリアーな感じの色合いです。
細かく、その上十分丁寧に結び上げられたゆえに
生き物のような滑らかさを持つアラベスクになりました。
イスファハンのデザインの完成形と言っても過言ではないかもです。
では、細かい部分を見てみましょう。
ルーペを置いて…
↑こちらは古い方
裏からの色合いも古色が出ていますね。
↑裏から見てもハッキリとしています。
横糸の叩き込みも十分すぎるのがわかります。
↑古い方です。
見えている部分が1cmx1cm。
11ノット強 x 10ノット くらいかな。
1平方センチメートルあたり110ちょい。
キャリームさんのは11ノット x 11ノット 。
1平方センチメートルあたり121。
ちなみにどちらもサイズは180x110cmくらい。
ザロニムとしては大きめなイスファハン規格のサイズです。
ーーー続くーーー(といっても次回とは限らないです。)ーーーー
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