頼まれ事
アイキャッチ画像のコピーはさておき、昨日は定休日…
だったのですが、急遽クルマを走らせ広島県福山市へ…
2時間半ほどで到着。
で、ここはどこ?
「ウィリアム・モリスと英国の壁紙展」開催3日前の「ふくやま美術館」です。
昨年7月、群馬県立近代美術館からスタートして全国7カ所の美術館を巡回しての6ヶ所目かな。
なので、アイキャッチ画像はモリスの名言である
「役に立たないもの、
美しいと思わないものを
家に置いてはならない。」
だった訳ですが…
ブログタイトルの「頼まれ事」とは、一体なに?
実は展覧会場に撮影可能スポットが2カ所あります。
その内の一カ所、「クラシック・モリス」コーナー。
なんか間が抜けた感がしませんか?
そう、絨毯が敷かれていない。
何と2日前、急に「玉木クン…バッチリの絨毯ないかな〜、頼むわ〜」とお世話になっている方からお電話が…
「送ってくれたらええから…」
いえいえ、現場で現物を合わさないと完璧な仕事にならんでしょ!って事で急遽福山行きとなったのでした。
あ〜〜〜長い前フリ!書いてる方も読んでる方も疲れるわ…
で、これまでの会場ではこんな感じだったみたいです。
リクエストは赤系の絨毯をとの事。
もちろん、赤系もそうでないものもたっぷりセレクトして持参。
一枚一枚、セッティングして確認。
このケルマン・オールドの中にいる小鳥や孔雀、モリスの描く鳥の顔と表情が似てる。
ちょっと画像を加工して、ケルマンの中にモリスを…
赤系ではないけど、捻りが効いてて案外ええんじゃないの〜
他に…赤系でメダリオンで、オールドカシャーンが3枚。
何の問題もなし。普通ならこれで十分OK。いや、普通にOK過ぎると思う。
でも、そんな赤系のキメ技はこれだ〜っ!と目論んで持って行ったのがコレ↓
ドロクシ産アンティーク。デジタルな画像では全然伝わらないですが、限りなく深〜い赤。
品格が違う、佇まいが違う、肉眼で見なきゃ分かんない。
まあ、他にも…
こんなデザインでアバデ産という変わり種。
だけど、ベースにフラワーで鳥というモリス的な絨毯。
女子ウケしそうなグリーンのケルマン。
これもモリス・ワールド的。
赤系のモリスの生地を貼ったソファ。カーテンのグリーン。両方の色で構成されたテヘラン産のアンティーク。
デザインも花に鳥の繰り返しのオールオーバーデザインと来れば、バッチリ。イイ〜んじゃないの〜?
しかし、どれもいい感じやわ。
で、結局…
ウォーカー・バンク社からの関係者の方、主催の朝日新聞社の委員の方、ふくやま美術館の担当キュレーターの方と相談。
「どれもいいね〜」なんて言いながら…
(ちなみに全員女子です)
テヘラン産アンティークに決定!
ソファーが前回と違って赤系なので、赤い絨毯をを持ってくるより良いんじゃないかなと…
ではでは、ふくやま美術館でバッチリ絨毯も込みで撮影して下さいね。
おまけ……
1851年に建てられたレッドハウスというモリスの自宅兼工房。
現在もナショナルトラストによって管理されていますが
ここにに敷かれている絨毯がコレ。
別方向から…
ヤズド産のアンティークですね。
実際はこんな濃ゆ〜い絨毯が合わされているんですね。
で、実は持って行ったんです。
お〜濃厚だ〜。
ええわ〜。
でも、サイズ的な意向や縦敷きはNG(何故?)と聞いていたし
ましてや、カーテンや壁紙より目立ってしまいますやん。。。
展覧会の趣旨からしてちょっとね…
個人的にも絨毯屋的にも、このヤズドがベストチョイスでした。
皆さん、ウィリアム・モリスの名言の通り
役に立たない絨毯
美しいと思わない絨毯を
家に置いてはならない。
ですよ。
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