絨毯の写真を撮る

2020.07.13 #ペルシャ絨毯

「絨毯の写真を撮る」って難しいです。

 

先日、お亡くなりになったイスファハンのオスタッド、F.ハギギさんの工房で作られた絨毯をインスタにアップしてみました。

室内で撮った全く納得のいかない写真だったので、少し加工して実物に近くしたつもりです。

 

いざアップしてiPadで見ても何だかな〜、って色。

赤が全然、出てません。もっとイイ色。

 

そう言えば、ずいぶん前にもインスタにこの絨毯の画像をアップしたっけ?

 

 

 

これや。。。

 

この時は真面目に撮影したから、照明は気を使ってる。

その時の他の画像。

今日のインスタの画像より瑞々しい。

実際はもっと瑞々しい。

 

 

 

でも、サイン部分を寄りで撮ると…

どうしても、朱色っぽい。

実際、朱色っぽいのは事実。

しかし…こんな朱色じゃない。

 

 

 

実は昨夜、久しぶりにテレビを観たんです。

NHK Eテレの達人達(たつじんたち)って番組で、写真家のヨシダナギさんx作家の志茂田景樹さんでした。

 

ヨシダナギさんについて知っている事と言えば、ほぼ名前とアフリカの少数民族を写した作品を見た事がある程度。

 

写真家なんだから、「写真を撮るのが好き」とか「カメラが好き」とか勝手に思い込んでました。

でも、そうじゃないらしい。

カメラに興味も無く、写真を撮るのも好きではないそう。。。

いかに自分の好きな、カッコイイと思うアフリカの少数民族の人々を、皆に伝えたいという思いから写真家という方法をとったらしいんですね。

 

そういえば、私のことをペルシャ絨毯屋なんだから、「ペルシャ絨毯が好き」とか「絨毯を売るのが好き」とかって、思い込んでませんか?

実は、ほとんどのペルシャ絨毯に興味は無く、売るより手に入れる方が好きです。。。

極わずかの…自分の好きな時代の…それも選りすぐりの絨毯だけを…

わかる人とわかってくれそうな人を探している。

仲間を増やしたい。

そんな感じで絨毯屋さんかも?です。。。

 

あ〜言っちゃった。

って、顧客の方はご存知ですよね。。。。

 

なので、他の絨毯屋さんとは向いている方向が違うので、話は噛み合ないです。。。売れる絨毯に興味がありません。

売上げも気にはなりますが、売れ過ぎては商品のクオリティが保てないのでイヤです。でも、売れないと店が潰れます。

だから、店や商売は大きくならないし、目指してもいません。

(家では、売れ過ぎてから言えば?とか、大きくなってから言えば?とか…もう遅いけど…)

 

あっ、なんだか話の方向がわからなくなってきましたが…

 

要は、写真家の人が写真を撮るのが好きでもなく、技術的にもイマイチ的なことを公言している。

素人の私なんて写真が上手く撮れないから、ブログの更新が出来ないのは当たり前でしょう?って、言い訳をするつもりでした。

 

 

でも、撮ってる写真はあるし、せっかくなので…

今日は下手な写真をアップしてみますね。

 

これ、同じ絨毯。

カシャーン・オールドのジョーシャガン柄。足して2で割ったくらいの色です。

部分を撮った下の画像が実物に近いかな。。。

 

 

これはパイルが綺麗にほぼ均等に摺り減ったシャハルババクの絨毯。

100才近いかも。。。薄くなって床に張り付く様がスゴく良い。

画像では色は当然、雰囲気や佇まいも全く伝わらない。

インスタ映えする、ただ古くてボロいだけの「トライバルラグ」と称するモノと画像では違いがわからない。

いや、そんな絨毯の方が上手く撮影されてるか。。。

「トライバルラグ」「ビンテージラグ」のハッシュタグにそんな絨毯が集まってるのを目にする今日この頃。。。

気にしない気にしない。。。

 

やっぱり実物を見なければ…

やっぱり本物を見なければ…ねっ!

 

お次はビジャーのザロニムサイズ。

 

裏を写したり、部分を撮ったり…それにしても色がバラついてるでしょ?

ホントの色はどうやねん!って、自分で言いたいです。。。すみません。

 

 

このシラーズなんて、古くてほとんど使ってなくて、色は今時のとか、その辺のとか、比較にならないんですが…

 

 

 

 

全く雰囲気さえ出てません。。。

結びなんて、もともとから画像で伝わらないし…

 

 

このバルーチはちゃんと撮れた方かも。

 

 

ナイン6laも、一朝一夕で出来上がるブルーではないです。

時間の経過が作り上げたブルー。

実物を見なければですね。。。

 

 

 

ってワケで長々とネガティブな話題にお付き合い下さりありがとうございました。

 

「イイ絨毯のイイ写真を撮るのは難しい!!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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