仲秋の名月を…
今夜はお月見ですね。
仲秋の名月を最も楽しめそうな過去の納品事例。
普段はこの画像手前のリビングルームに使用されていますが、バルコニーにきっちり収まることを優先してこのサイズに決定。
「天気の良い日はここでお茶を飲んで寛ぎたい」
ロケーションも良かったし、もちろんマンションも良かった。
でも、それ以上にそんなセリフがお似合いになる素敵なご夫婦だったんです。
きっと今夜はこの絨毯の上でお月見を楽しまれることでしょう。
ちなみにこの絨毯はヘリズ産、草木染めのコンテンポラリーなタイプ。
ここ10年ほど、見かけませんね。
どうも制作にコストがかかり過ぎるので、作るのをやめたらしいですよ。
良かったのになぁ。
実は私、このヘリズ産やヘリズデザインの絨毯が大好物なんですよね〜
安定のメダリオン×コーナーデザインながら、曲線的な表現でなくジオメトリックなラインで構成された意匠。
モダンなインテリアにもぴったりだし、もちろんクラシックなインテリアに合わせても大丈夫。
そしてトライバル絨毯的なプリミティブさを持ち合わせながらも、ハイノットなのでカジュアルになり過ぎず上品。
もちろん華美にならず、そこはかとなく知性も漂う。
そんなヘリズを今日はピックアップしてみます。
まずは、前出の絨毯と同じ草木染めのヘリズ産でハイノットな絨毯を制作することで人気が高かったラヒミ工房の絨毯。
ここも前出のバルコニーに合わせた絨毯工房と同じく、随分前から作ってないらしいです。
が…
ウチにはしっかり在庫2点。
使い良いサイズながら、ペルシャ絨毯の規格には希少な250x202cmと…
ソファ前にぴったりなガリチェサイズ、218x158cm。
出所は違いますが、どちらも未使用で30年程保管されていたもの。
ノットは50〜55ラージと細かくしっかり、でもパイルは長めに仕上げてあってクッション性がたっぷりの絨毯。
これらもデッキやバルコニーで月見にバッチリ、って贅沢すぎるか。。。
↑ 大きい方
↓小さい方の部分ショット。絵になりますね〜
画像だけ見ると区別がつきにくいですが、実物は大きさが違うので一目瞭然。
お次は、
205x150cm、ドザールサイズですね。
制作後50年ほど。多分ヘリズ産。
多分?っていい加減な!って感じられるかもですが、
タブリーズとヘリズって50kmくらいしか離れていません。
そしてヘリズはタブリーズの職人が指導して絨毯作りが始まってるしね。
わかりやすいものもあるのですが、どっちかな〜っていうのもあります。
また、地理的に中間で作ってたらどうなんの?的な。。。ラヒミ工房がまさにそれで、人によってタブリーズだとかヘリズだとか。。。
そんな話題は置いといて、と。
希少なパルデサイズで268x182cm。これまた古くて濃厚な色合いに熟成した一枚。
テヘランの個人宅に60年間保管されていたもの。
↓ タブリーズ産のヘリズデザイン、2x3mでアイボリーベース。以前インスタに上げた画像です。
これは最近お伺いしたお客様宅で試し敷きした時の画像がこんな感じ↓
お選びになられたのは違う絨毯でしたが、これはこれですごく良かった〜
これもタブリーズ産のヘリズデザインで2×3m。
この2枚は1970〜80年代の制作で未使用。
近作のタブリーズとは違い、職人さんの手がイイですよ〜
裏から見たり、触ったりすると全然違います。
あっ、もちろん表からも見ても触っても違いは歴然。
で、店内に勢揃いさせてみました!
ヘリズ祭りだっ!
このブログ、朝から書いてたんですが、絨毯の画像を撮りつつ、接客も少し入ったりしてたら、もうこんな時間。
さっき店の窓から写した仲秋の名月をアップして終了。
ちょっと風情がない絨毯屋の月見でした。
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