A Curated Collection of Shiraz Rugs
ギャラリースペースの展示、第三弾は「A Curated Collection of Shiraz Rugs」です。
今回のポスターは当初メモのつもりで手描きしたもの。
それをスキャンしてフォトショップで画像を貼り付けてみましたが、いい感じに出来たな〜って…自己陶酔中です。
いやいや、ポスターだけではなく会場もいい感じに出来たな〜って…これまた自己陶酔中。
今回、床面は隙間なく敷き詰めて、楽しい感じを出してみたつもり。
「ふ〜ん、そうなんや、敷き詰めたんやね…」ってシンプルに思われるかもですが、デザインや大きさ、色合い風合いを考えつつ、限られた空間に収めるのっていうのは大変。でも、またそれがすごく楽しい作業でもあったりします。
でも「わかる、わかる、その気持ち」って思った、そこのあなた!変態ですよっ(笑)
で、今回のこの 「Curated Collection」、直訳すると「厳選されたコレクション」ですが…
キュレートするとは必要な情報をたくさんの情報源から収集、整理、要約、公開(共有)すること。
もともと、うちの絨毯はただでさえ厳選されたもの。その上でまだ厳選って何よ?ってところが今回のポイント。
例えば…今回のライオンラグ.
床面に前出の画像の2点 ↑ と そしてこれ ↓
この絨毯はギャッベを出荷している現地の部族長が自宅保管されていたもの。
オールドのライオンラグを模してコンテンポラリーなギャッベを制作し出した当初のもので、いわゆるお手本的な絨毯。
もちろん本人は全く手放すつもりはなかったのですが、大量のギャッベの取引と引き換えに手放してもらいました。結び、素材、染色は現行のブランドハイクオリティーなギャッベとは比較にならないのは、どうぞ実物をご覧になってお確かめ下さいませ。
遊牧民の女性達の極私的で即興的なアートである「ライオンラグ」に対してだけは、クオリティーが…とか、染色が…とか、結びが…とか、歪みが…とか、擦り切れたところが…なんて気にせず主観を最優先して、四半世紀も収集してきた私が主張することと、実は逆張りじゃね?って気がついた方は凄い!そう、今回のキュレーテッドとはそんな切り口。
↑ これなんて50年以上保管されて、紫外線にも触れていない。タイムマシーンに乗って現れたかのようなシラーズ。デジタルな画像ではこの赤は表現しきれてはいませんが、気持ち悪いくらい生々しい。
光に晒され、適度に踏まれ、こなれた感じになったものは、ウチにも在庫してますし、それはそれで私も大好きだったりしますが…
↓ 壁面右から2枚目も上の50年保管のものと同じ出自で、もちろんパーフェクト。
左のカシュガイは過去にインスタで登場しましたね ↓
https://www.instagram.com/p/CwukpOSR-em/
昨今、ここまでの細かい結びのものは簡単に見つからないと思いますよ。
そしてこの右の絨毯。あまり詳しくは言えないのですが…
抜群に綺麗ですよ〜
100%草木染の手紬糸を用い、昔ながらの製法を再現し、アンティーク絨毯の復元に取り組んだ工房が制作したもの。40年ほど前の初期のもので、当時はヨーロッパ市場に向けてのみイランから輸出されていました。ここの絨毯はイギリスのV&A、テヘランの絨毯博物館にも収蔵されているとの事。
いつも会期ひとつ明記されていない、気まぐれに始まり飽きたら終わる、勝手気ままな展示会。
是非とも会場へ足をお運び下さいませ。もれなく店主のトーク付きです。
—– 追記 —–
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