本年もありがとうございました
本日で年内の営業は終了。
本年も格別のご愛顧を賜り、どうもありがとうございました。
来年もどうか変わらぬお引き立てを賜りますよう宜しくお願いします。
お正月の営業は3日(木)11:00~開店です。
で、お知らせだけでは何なんで…
アイキャッチ画像は40年くらい前に制作されたクムシルク。
来年の干支は『午』ってことでこんな絨毯は如何でしょう?サイズは90x65cm。タペストリーにしたら程良い大きさです。
こんな風に置いてみるとシルクの艶がはっきりわかります。時間を経て少し黄金色に光ってる感じがまた優しくてイイ感じですよ。
基本的にはウチはイラン革命前のウールの絨毯メインのお店ですが、たまにレアな古いシルクの絨毯もありますので、ご興味のある方はお気軽のお問い合わせくださいね。
あとインスタには先月アップしたのですが、お気に入りのサルークオールド、ジルハキ デザイン。
ドザールサイズに↓
ザロニム サイズも↓
アメリカンサルークとはまた違う雰囲気。色合いが本当に濃厚で深い、そしてデザインもまた濃い。
これらはテヘランの個人邸より、資産として保有されていたものを入手。もちろん状態は素晴らしいの一言。
でも、ジルハキ デザインって何?って方のために、そしてインスタやってないよ〜って方のために、以下インスタに掲載した文面をそのまま転載。
ジルハキ zirhaki とは「土の中・地底」の意味。価値のあるお宝満載的な図柄ですね。
この絨毯の産地、ハマダン州から出土したアケメネス朝(紀元前550年〜紀元前330年)ペルシャ時代の有翼ライオンの黄金のリュトンは有名です。
実はリュトンの命名はギリシャ人だったりするのですが、ライオン、山羊、羊などの動物の頭部を模した形の自立しない杯で、底部の動物の口などに小さな穴が開いており、上から注いだ酒がそこを通り注がれるという塩梅。
古代の人々はリュトンを通った酒やワインには神聖な力が宿るとされていたらしいです。他にも剣や兜、盃など盛り沢山なモチーフがいっぱい。
この絨毯を眺めながら、ゾロアスター教時代のイラン、絶対善の創造神アフラ・マズダーに想いを馳せて見ては如何でしょうか?
ちなみにこのインスタの投稿をサルーク・ジルハキ にしようと思ったきっかけは↓
小学5年生のお嬢ちゃんのお部屋にサルーク・ジルハキ デザインのオールドを納品したからなんです。
机の下には彼女の1歳の誕生日にご両親からプレゼントされたライオンラグ。そしてもう一枚追加で今回は他の何点もの提案の中からこれをご自身でチョイス。デザインの由来も理解した上での結論でした。
もちろんこのファミリーのリビングにはこれでもか〜、って言うくらい様々な絨毯が敷き詰めらていて、素晴らしい絨毯的環境の中で成長されたからですが…(笑)
絨毯を見る目は筋金入りでした。
あとは…
少し前のメインブース前ショーウインドーの画像をどうぞ。全部イスファハンでまとめています。
そしてテーマは左右で「有名無名の対比」
左側はこんな感じ↓
2点ともこの時はハギギ工房の制作。どちらもあまり見かけることのないデザイン、床に敷いているザロニムはフェイゾーラ氏の初期の作品でサイン部分を見ると違いがわかります。
で、こっち↓は右側のウインドー。
こちら側はイラン革命前の無名工房の制作したもの2点。
「意匠は先生と呼ばれる絨毯デザイナーではないが、ティピカルなメダリオンコーナーデザインで、配色も含め安定感のあるもの」と言う括り(くくり)です。
特にこの時期に制作されたオールドイスファハンには、コルクウールに上質な染色を施し、時間をかけて細かく丁寧に結び上げたものが存在します。ですが、最近はこのような絨毯は枯渇し、見つけることが相当困難になっています。(でも、安心してください。当店にはたっぷり在庫があります!)
ただ、この床に敷いたザロニムサイズ、左右2点とも一人のお客様にご購入いただきました。お玄関用にとのことでしたが、有名・無名とも、それぞれの良さから来る違った魅力にどちらかを選ぶ事が出来ず、両方購入されるという贅沢な決断をされました。どうもありがとうございました。
そして、現在この床部分を飾るザロニム2点は…ご来店いただいた時にチェックしてみてくださいね!
では新年、皆様にお会いできる事を楽しみにしています。どうぞ良いお年をお迎えください。










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