現代アートとペルシャ絨毯 

Kour Pour(コア・ポア)っていう現代アート作家をご存知ですか?

私はGoogleニュースのアラートに「ペルシャ絨毯」というワードを入れています。(ちゃんと絨毯屋してるでしょ!)
めったに入らないのですが、先日アラートが入っていました。
どう絨毯に関係あるんかな?と思い、アクセスすると…

「東京都庭園美術館が半年ぶりに再オープン」

装飾は流転する 「今」と向き合う7つの方法←クリック
Decoration never dies, anyway

という展示会が開催されるという記事でした。

この中でペルシャ絨毯を題材にしているアーティストが、その…Kour Pour(コア・ポア)氏です。

で、彼の作品とは。。。


約244cm x 183cm


約244cm x 183cm


約23cm x 18cm

見ての通り、ペルシャ絨毯に触発された絵画です。

左がコア・ポア氏。 (1987年生まれ)
イラン系のイギリス人だそうです。

作品は少しポップな色合いにはなっていますが、本物の絨毯を良く理解しているのが伝わって来ます。
リアルなアンティーク感が表現されていると思いませんか?

特にパイルが擦り切れた感じ。。。

この擦り切れ感は、まずキャンバスに縦糸、横糸を表現するため、ゲッソと呼ばれるものを塗り立体的なベースを作ります。

ちなみに箒を使うらしいです。
左官さんがコンクリートの仕上げで使う手法と同じ感じですね。

これを一方向ではなく縦方向、横方向で細かく格子状になるように…
で、シルクスクリーンやハンドペイント等とレイヤーを重ねて行って…

何と、描き終わった上から電動グラインダーを使って、最初に作った縦糸、横糸のベースを削って浮き出させるのです。

これで擦り切れたアンティークの絨毯の感じがバッチリ出るっていう訳ですね。
う~ん、芸が細かい。。。
(もっと興味のある方はWikで英語で入力して調べて下さい)

調べて行くと興味がどんどん湧いてきて…

ついついamazonで、展示会の図録をポチってしまいました。
ロンドンの本屋から届くみたいです。

↓表紙なのかな?彼の幼い頃、カシャーンの上でハイハイしています。


お父さんは絨毯の修理職人だそうです。なるほど~

って、長々と書いて来てオチは何なのよと。。。

やっぱ、値段ですかね。。。

オークションでの落札価格がですね。。。

なんと大半がですね。。。

数百万円~1千万円超!!! OMG!!!

現代アート、恐るべし。
行き場を失った有り余る富の矛先が向かうと
この様になるんですね。

ウチにも有り余る富が向かって来ますように~

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