あんなもんこんなもんそんなもん?

急に暖かく、というより暑くなって来ましたね。
早速ですが、前回のブログで最後に触れた新入荷のあんなもんこんなもんそんなもん?を少しご紹介しましょう。

↓毎度お馴染み、ビジャー産です。2.5m x 3.5m

これにもう一枚、ビジャーでマヒのオールオーバー2.5mx3mという稀少サイズも。。。
2枚とも同じところから出て来ました。

で、どちらもすごくイイっ!

しかし、やっぱり重過ぎ・厚過ぎって事で毎度の事ながらのシャーリングです。
今時はグラインダーみたいな、カンナみたいな機械で仕上げるのが普通。
流行のZ社のブランドギャッベのPRビデオなんかで見られる事も多いでしょう。。。

でも、ウチはシャーリングは手でやってもらうんですよ。
しかもこんなしっかり結んだビジャーは並大抵の職人さんでは削れません。
ちなみに機械でも壊れるくらいです。

そして、この鉄のような重い絨毯がその職人さんのシャーリングにかかると…

触ってビックリです。

目を閉じて触るとイスファハン。
踏むとしっかりビジャー、という魔法のような結果を生み出します。

わかるかな~?わかんねえだろうな~。

ひょっとすると美容師の方にはわかるかも。。。
(下手なシザーカットと上手いレザーカットの違いに近い?)

次、行きます。
シェルキャット・シャルク 未使用品!

シャルクは東っていう意味です。
なので直訳すると東会社。

当時、パーレビ国王も力を入れていたのですが、イラン革命前に消滅してしまったとのこと。
とは言え、この工房はシェルキャット・ファルシュとは別物。本当にレアピース。
テヘランのカーペットバザールの長老たちも50~60年前に見た事がある気がする…というレベルです。

で、絨毯の下部には番号が…

下側のサブボーダーの上に注目。
ペルシャ語数字で5434と織り込んであります。

単に5434番目に作られたって訳ではないみたい。
例えば5→デザイン、4→サイズ、34→シリアル、とか…
イラン暦1354年の34枚目に仕上がったもの?などと想像するのですが

実はもう1枚、同じシェルキャット・シャルクで同じデザインが手に入ってたりする訳で…

コチラには3945と織り込まれてます。
う~ん、わからん、わからん。誰か謎解きを宜しくです。

余談ですが、これはサイズが2倍で3m x 4m。
そして細かさも2倍↓

次、ケルマン・ラバー。

向かいのブースの左側ショーウインドウに…

美しい発色。
そして、その下には今回の入荷ではないテヘラン産オールドを。

これは今迄一度もスポットライトを浴びせた事がない箱入りです。

花瓶文様部分が光を受けるとこんな輝くなんて…
セッティングして初めて気付いて大感動。

などと、入荷ネタはまだあるのですが、このくらいで…

前々回、前回ブログから引っ張っているライオンラグブース復活の件です。

左半分は頑張ってライオンばかりにしました。

でも、右半分はシラーズ全般にしようかなと言うことになりました。

よ~く見るとファーハディアン・ギャッベからアンティーク・ギャッベ。

カシュガイにシラーズにアバデにルリのセミアンティーク、それにハッジコレクションまで。。。

要はファース州の絨毯が網羅されているというブースです。
この地域はギャッベだけがクローズアップされますが、本来はこんなに個性が豊かなのです。
是非とも実物を見て下さい。きっと何かを感じるはずです。

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